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まだ世の中にない大根を
日本全国そして世界へ

研究(育種)

君津育種場育種第1課
松澤 陸斗

農学生命科学研究科卒
2021年度入社

現在の仕事内容は?

大根のブリーダー(育種家)として、君津育種場で新品種の開発を担当しています。形や大きさが均一で、肌質が良く、病害に強いF1品種とその親を生み出すために、種まきから栽培、収穫、調査、選抜、そして交配、種とりといった一連の作業を1年かけて実施し、それを何度も繰り返します。最終的に商品化されるまでは、およそ10年。だからこそ「未来の気候はどうなっているのか」「どんな病害が流行っているのか」と想像力を働かせることが大切です。特に大根は90%以上が水分。腐りやすく病害も広がりやすいため、耐病性の強化が重要なテーマの一つです。

仕事で大切にしていることは?

一番は社内外へのコミュニケーションです。新品種の開発には、育種場で働く方々や営業担当、種子生産者、育種工学・病理の研究者、そして産地での大根生産者など、非常に多くの人が関わっています。ブリーダーはその中心に立ち、多方面にアンテナを張って育種へのヒントを得ることが重要です。大根は産地が北海道から九州まで全国に広がっているため、日本中を駆け回り、情報収集することが欠かせません。さまざまな方の「声」を聞くことで、物事を多角的に考える力も磨かれていると感じています。

この仕事の魅力は?

何よりも「世の中にまだないものを生み出せること」に尽きます。サカタのタネのブリーダーは少人数体制。だからこそ、新品種ができた時の貢献度の高さを実感できます。私はまだブリーダーとしての歴が短く、商品化された品種はありませんが、生産者の方から試作品種が評価いただけるだけでも、大きな喜びがあります。いつか北海道や鹿児島といった大根の大産地で、畑一面に自分が手がけた大根が育っている光景を目にすること。それを夢見て、日々研究と挑戦を重ねています。

今後の目標は?

直近のテーマは「耐暑性」と「環境適応性」に優れた品種の開発です。気候変動が進むなか、夏場の栽培はますます難しくなっています。全国どこでも安定して育つ大根をつくることは、農家の支えとなり、食の安定にも直結します。そして将来的には、世界で通用する大根を開発したい。現在、大根の主要消費国は日本と中国、韓国などのアジア圏。アメリカやヨーロッパといった市場にもフィットする商品を生み出し、サカタのタネの成長、食の未来に貢献したいと考えています。

ある1日の仕事

08:00
出社、メール等の確認、1日の仕事の流れを確認
08:15
ダイコンの収穫
09:00
ダイコンの調査、選抜
12:00
昼食
13:00
ダイコンの調査、選抜
16:30
調査・選抜データの整理
17:05
帰宅

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