現在の仕事内容は?
私はブリーダー(育種家)として、君津育種場でトマトの新品種の開発を行っています。日本を含めた世界中の産地を駆け回り、地域ごとに課題やニーズを拾い上げるところから、着想を得て、交配し、種をまき、選抜し、また種をとる。「病気に強い」「栽培性が高い」「形がきれい」など、優れた特徴を持ったF1品種の親を遺伝的に固定するまでには年月がかかります。さらに生産者が畑でつくってみてどうか、産地の気候に合うか、などを確かめる「試作」を行い、これにもやはり複数年。1つの商品になるまでの道のりはとても長いです。