現在の仕事内容は?
私はいま、米国カリフォルニア州モーガンヒルにある子会社、Sakata Seed America(SAI)で勤務しています。ここでサカタのタネ(以下、SSC)と関係会社の架け橋となるべく、SSCの意向を関係会社に伝え、かつ現場で起きていることを的確にSSCへレポートする役割を担っています。たとえば、今後どのような品種をどう展開していくかなど、海外営業本部と現地の間に立ってすり合わせを行います。また、現地の営業チームのKey Account Managerとして、種子の在庫管理や顧客から注文のあった種子の納期などを確認。物流管理部、品質管理部などへの情報伝達するのも重要な仕事の一つです。直接営業活動は行いませんが、SAIの営業テリトリーである、アメリカ、カナダ、メキシコなどへ種子を供給するために、日々邁進しています。
仕事で大切にしていることは?
SAIに赴任してから、強く意識しているのはチームワークです。当社は営業・物流・品質管理・種子生産・研究などの部隊を有し、更に海外拠点も多数あるため、他地域・他部署との綿密なコミュニケーションが欠かせません。研究から販売の過程で一つの品種が複数の部署や地域をまたいでいきます。日本でどんなに優れた品種を育成したとしても、販売先のニーズやトレンドにマッチしなければ商品は売れません。駐在員が積極的に現地の情報を海外営業本部へ共有することが大切です。ときには、生の情報をキャッチアップしてもらうために、日本からブリーダーをアテンドし、生産地を直に視察してもらうことも。それが未来を見据えた育種のヒントにつながります。SSCと関係会社を、そして、いまと未来をひとつなぎにする。国境を越え、世代を超えて関わる全ての人たちを1つのチームにまとめることが、私がSAIに派遣された意義だと思っています。