植物病理
植物病理は、育種を行うグループの中で病気への抵抗性に関する技術を担当する職種です。カビ・細菌・ウイルスといった病原体の基礎研究を行い、生産者を悩ますさまざまな病原体の接種選抜により育種担当者と抵抗性育種を行います。他に生産地から収集した病害虫の同定なども行います。
JOB
タネをつくり、増やし、整え、広める事業部門と、会社を支える管理部門。
それぞれの仕事内容をご紹介します。
〈事業部門〉
〈管理部門〉
育種
育種は膨大な数の組み合わせの中から、色や味といった品質や付加価値である機能性のほか、生産者における栽培管理のしやすさなど総合的に調査・評価・選抜し、病理・バイオのグループと共同で優秀な品種を作り上げていきます。この他にも、講習会や現地指導などで産地に足を運び、生産者の方々から頂いた意見を取り入れ育種に役立てています。
育種の効率化を図るこんな仕事もあります
植物病理は、育種を行うグループの中で病気への抵抗性に関する技術を担当する職種です。カビ・細菌・ウイルスといった病原体の基礎研究を行い、生産者を悩ますさまざまな病原体の接種選抜により育種担当者と抵抗性育種を行います。他に生産地から収集した病害虫の同定なども行います。
植物バイオは育種を行うグループの中でバイオテクノロジーに関する技術を担当する職種です。DNAマーカーを利用したマーカー選抜、半数体作出技術などを利用することで通常時間と工数がかかる育種の効率化と時間短縮を実現します。また、通常では交配が難しい種間雑種の育成や細胞融合、変異誘発なども行います。他に種子生理に関する研究や機能性評価のための成分分析なども行います。
種子生産管理
当社は日本をはじめ、世界各地で種子を生産しており、これらの生産を管理することが主な業務です。国内外の種子生産地へ足を運び、現地スタッフや種子生産者と連携し、高品質種子の安定的な生産に取り組みます。自然環境によって変化する状況のなか、生産現場への緻密な対応が求められます。
物流管理
物流管理は、種子処理と種子処理技術開発、物流を担っています。生産者や消費者(ユーザー)が使いやすいように加工を行った高品質のタネは、梱包された商品となって出荷されます。また、在庫状況など、モノと情報を管理し、各地の営業担当に素早く届けるのも物流管理の仕事です。
種子の高品質化を図るこんな仕事もあります
生きものである種子は、とりまく環境が発芽能力に影響を及ぼすため、貯蔵中の温湿度管理が重要となります。種子の劣化を最小限に抑えつつ、省エネルギー化を実現する貯蔵技術の開発は、高品質種子の安定供給にとって必須となる技術です。
発芽のそろいをより均一化したり、厳しい環境下においても、より安定した発芽となるよう高付加価値化に向けた種子加工の技術開発を行う職種です。
品質管理
当社が販売する花・野菜全ての種子について、発芽、病理、純度などの検査を行い、品質を見極めています。お客様の品質に対する要求が年々高まるなか、当社ではISTA(国際種子検査協会)の認定を受け、国際基準での品質管理を行い、海外関係会社の品質管理部門との連携も図りながら、信頼される「サカタブランド」をつくりあげています。
セールス・マーケティングを行うのは、品種普及の要となる営業部門。タネを供給する現地で試作を行い、ブリーダーに生育状況などをフィードバック。ユーザーのニーズを探るなど、品種開発のサイクルも担っています。さらに、花であれば飾り方、野菜であればレシピまで。手に取った方々に喜んでいただけるよう、品種の使い方や楽しみ方の提案、プロモーションを行うなど、その業務は多岐にわたります。また、育種された品種の特徴によって、国内向けか海外向けか、または、プロ生産者向けか一般消費者向けか、コマーシャル(商品展開)のチャネルが使い分けられます。
マーケットに応じた普及推進体制を構築
各国現地に密着したマーケティングを行い、現地条件に適した品種の開発とその営業管理を担います。種子輸出に関しての通関・植物防疫など貿易業務を担います。世界を4極体制で管轄し、アジア・オセアニア地域の管轄はサカタのタネが担い、北米、南米、ヨーロッパ・アフリカにそれぞれ拠点として関係会社を設け統括しています。
代理店を通じてプロ生産者に対して、種苗に加え、農業資材をはじめとしたソリューションのマーケティングを行います。生産者への試作調査に加え、流通事業者、食品産業、生花取扱業者などに対しニーズを探り、研究・サプライチェーン部門と絶えず連携しながら営業展開を図ります。
通信販売(ECサイト)など一般消費者を中心にダイレクトマーケティングを行います。ホームセンターをはじめとした量販店への卸を通じた販売チャネルもあり、データ分析に基づいた企画提案力も求められます。
事業部門を支えるのが管理部門。お客さまに笑顔や喜びを提供するためには、働く社員もまた、笑顔や喜びを感じられる環境が重要。会社の内側から品質の向上、サービスの向上に働きかけています。管理部門は、情報システム部、経営企画部、人事企画部、総務部、法務部、経理部、コーポレートコミュニケーション部から成り立っています。
管理にも種苗業ならではの仕事があります
信用と信頼が不可欠な当社において、コンプライアンス経営体制を担保する実働部門です。当社で創出した遺伝資源、ノウハウ、知的財産権などは、全て重要な資産であり、これらの権利取得・管理・活用を行っています。また、他社との取引、協業などの際に締結する契約関係の管理も担います。